『Gulikit KK3 MAX』背面4ボタン、ホールエフェクトスティック採用コントローラーレビュー
Windows、ニンテンドースイッチ、iOS、Android対応。ホールエフェクトスティック採用、背面4ボタン金属製パドル付属でNFCやジャイロ機能、スマートトリガー対応、1000MHzポーリングレートなど全部盛りといってもいいぐらいの多機能プロコントローラー「Gulikit KK3 MAX』。
リリースからかなり時間空いてしまいましたが、レビューをお届けします。
ほぼ全部入り?機能面
ホールエフェクトスティックの採用
まずは、最近のコントローラー製品のトレンドの一つとなっている「ホールエフェクトスティック」の採用です。カスタムコントローラーも含めて、実装があまい製品もありますが、本製品では、円形にスティックを動かしても四角形に判定されることなく、真円を描きます。
スティック上部は形状は若干凹んでいるものの、素材自体は滑り止め効果はあまり高くなく、少々滑りやすい素材になっています。軸の部分は金属になっているので、摩耗などによる屑の発生は防げる形となっています。
スティックキャリブレーション
L、R、十字キー左、Aボタンを同時に6秒間押し続けます。
左右ぞれぞれのスティックを完全に円を描くように2〜3回動かすとそれぞれのスティックLEDが緑に変わります。両方のLEDが緑に変われば完了です。
背面4ボタン(パドル)
取り外し可能なパドルを採用しており、形状はXboxエリートコントローラー型のものとDualSense Edgeと同様の半円形の2種が付属し、好みに合わせて付け替えができます。
背面ボタンのリマッピング
コントローラー中央の歯車アイコンのボタンと割り当てを行いたい波面ボタンを同時に押し続けるとコントローラーが振動します。その後、割り当たいボタンを押すと長めの振動が起き、設定が完了します。
スマートトリガー
LRトリガーボタンについては切り替え可能なスマートトリガーも採用しており、ホールエフェクトによる押し込み深さの判定もされているようです。
*スマートトリガーとは押し込みを浅くすることにより、ボタンの反応を早くすることで素早しボタン操作に対応できるようにするためのもので多用するゲームにおいて当然指も楽になります。
1000MHzポーリングレート
個人的にはあまり差を体感できるところではないのですが、1000MHzポーリングレートに対応しています。
下記画像は左スティックでの検証結果。比較対象に「Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2」も掲載しています。
どうやら、当初のバージョンではレイテンシーに問題があったようですが、最新ファームで確認する限りでは問題ない数値となっています。
その他
ABXYボタンについては、XboxタイプとNintendo Switchタイプが付属し入れ替えが可能になっています。マクロ機能やジャイロ、NFCなど必要そうな機能は全て含まれています。
対応フラットフォームはPC、Switch、Android、iOSとなります。
専用アプリを必要としない設計
コントロラーのボタン割り当てなど、設定をすべてコントローラーだけで行うことができ、使用頻度が少ないであろう専用アプリをインストールしなくていいという点もメリットと言える部分もあるかと思います。
製造精度に若干の疑問
スマートトリガー有効時にLRトリガーで押し込みの感覚が異なります。
また、強く押し込みすぎると、トリガーボタンがめり込んでしまうこともあるようですが、自分のものはそのようにはなりません。ただし、稀に強く押したつもりがないのに、カチッと奥までRトリガーが押し込まれることはあります。個体差によるものだとは思いますが、プロコンである以上操作精度は重要な要素となるので、こういう部分は気を遣って設計・製造をおこなってほしかったところです。
ただし、この点は単純に自分が外れを引いただけかもしれません。
問題がないわけではないが十分におすすめできるレベルの製品
まず、PC環境での使用を想定すると、ジェネリック『Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2』というべきか、完全に機能的に同じではないものの、ほぼ同等品と言える機能面を考えると代替品として十分利用できると思います。
もちろん、単純な質感としては『Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2』の方が素晴らしいですが、『Gulikit KK3 Max』自体も決して安っぽいものではないです。
『Nintendo Switch』用コントローラーとしては間違いなく最上位に位置する機能性を持っており、選択肢に入れるべき製品だと思います。
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