アウトライダーズ(Outriders) 体験版レビュー
「Division」+「Destiny」とも言われるPeople Can Fly制作のアウトライダーズ 体験版のレビューです。
あくまでも体験版のレビューとなり製品版の評価とは異なるという点にご注意ください
ルートシューターとしての期待
「The Division 2」はコンテンツのサイクルとしてほぼ終わりを迎えつつあり、「Destiny 2」もエクスパンションのリリースがあっても発売からかなり時間が経過しており、「Anthem」は失敗しと、ルートシューターとして絶対的なゲームが存在しないという状況の中、本作に期待されている方も多いのではないでしょうか?
注意点として、本作は運営型タイトルではないので、その点で特にエンドコンテンツやその最終的なバランス面など運営型タイトルとは異なる方向性になることも考えられます。当然のことながら、体験版ではその評価は出来ません。
装備はよくあるコモンやレアなどのレアリティがあるパターンで、パークもついています。
また、ビルドの多様性も重要になりますが、クラスツリーが用意されており、クラスポイントを消費することで特定の強化を得ることが出来ます。
シューターとしての感触
パッド操作の場合、カメラ操作に違和感を感じます。その他は、シューターとして操作感に変な違和感などは感じませんでした。
カバーの仕様についてはDivisionのほうがしっかり設計されている印象です。ただし本作のカバー自体はそれほど重要な要素ではありません。
本作では基本の回復手段が敵を倒すというのもあり、ガンガン攻め立てていく感じの作りになっており、それが本作の面白い点のひとつと言えると思います。
ストーリー・世界観・ワールド
ストーリー面は体験版以降の内容次第の部分もあるので評価は難しいですが、登場キャラクターに関してはあまり魅力的とは思えませんでした。
これについては、キャラクターのグラフィック、特にフェイスのアニメーションがどうにもぎこちないというか、数世代前の感じがするのが原因かも知れません。
不安点
まず、マッチングです。なかなかマッチングしない上にマッチング成立にもかなり時間がかかります。この点はマッチングの仕様をユーザーに公開してしまったほうがいい気がします。
一応、サーバーの状況などはこちらから確認できるようになっています。
次にワールドティアです。
本作ではティア15まで用意されており、いわゆる難易度に応じて敵が強くなる代わりにアイテムのドロップ率があがるものなのですが、それだけでなく装備アイテムの上限を引き上げる効果もあります。プレイの幅を広げるため、難易度を変えることでプレイの幅を広げるものかと思っていたのですが、体験版の時点ですでにティア5まで進んでいます。
クラスごとに得意となる戦闘距離が設定されており、それに連動する形で得意武器も設定されています。得意武器だと攻撃力アップの効果やスキルツリーでの強化が可能となっており、この点が立ち回りやマッチングなどの制限となってしまわないかが気になります。
まとめ
システム面では、ルートシューターとしてありふれた形となっており、本作特有のものが特にないという点では残念ですが、まとめて分解できる点などUIなどもそれなりにしっかりしており(若干アイテム選択のレスポンスが遅いが)、素材を利用したクラフト要素など普遍的なシステムが最終的にどこまで幅があるものか、そして、戦闘面の楽しさ・バリエーションやコンテンツ内容などによって製品版としての評価が変わってくると思います。
また、本作のパブリッシングはスクエニなのですが、日本語による吹き替えが収録されていません。字幕などのUI上のテキストについても体験版では翻訳されていない箇所も見られたので、スクエニとしては国内展開ではそれほど期待していない作品と見ることもできると思います。
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