プレイグ テイル -イノセンス-(A Plague tale: Innocence)レビュー
海外での発売直後から各海外メディアで高い評価を受けた作品です。
ゲームとしてはリニアに進んでいくいわゆる「一本道」なゲームです。
この作品ではこれでよかったのだと感じています。
疫病が蔓延する中世ヨーロッパを舞台にちょっとしたファンタジー要素で主人公となる姉アミシアと幼く病弱な弟ユーゴを物語の中心として進んでいきます。
ストーリー
全体のストーリーとしては、少々強引と感じる部分もあり、黒幕というか敵側の描写が薄いのが全体的なストーリーテリングに足りていない点だと感じます。
ただし、アミシアとユーゴの関係についてはうまくプレイヤーに体験させており、一緒に行動するときには基本的に手をつないで行動していたり、ユーゴから始まるかわいらしい会話や行動などはしっかりと描かれているので、こういうちょっとした要素ではありますが、重要な部分だと感じさせてくれます。
ゲームシステム
ゲームシステムとしての基本はギミックをどのように切り抜けていくかという形になっています。
主人公アミシアはスリングという武器をもっています。
また、兵士やこのゲームの特徴のひとつである大量のネズミがいますが、スリングで直接攻撃してというアクションを楽しむゲームではありません。
むしろこれらもギミックの一部と考えるべきで、兵士(人間)は視覚や聴覚があり、ネズミは明かりを嫌い人を襲うという性質があります。
また、ストーリーを進める中で錬金術という概念があり、火をつけるアイテム、逆に消すアイテムだったり逆にネズミを誘導したりというものもあります。
兵士に対してはスリングでヘッドショットすれば一撃ですが、アミシアも一撃で死にます。
基本的にはステルス状態で兵士やネズミに対してマップ上のオブジェクトなどや手持ちのスリング・アイテムなど利用して対処し、またちょっとした謎解き要素もこなしながら進めていく形です。
また、進めていくと仲間と共に行動することも出てきて、ピッキングスキルを持っていたりなど仲間によって異なる指示を与えて進む場面もあります。
システムとしては非常にバランスよく実装されていますが、ギミックの攻略自体にそれほど幅はありません。
一応、スリングなどのアップデートのためにクラフト的な要素はありますが、進行がリニアなのでそれほど大きく影響を与えるものでもありません。
Steamにはフリートライアル版もあります。
クリアまで全体で14時間ほどと軽めの作品なので、気軽にプレイしてみてください。
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