レムナント2 レビュー
3人称視点ソウルライクアクションTPSである「Remnant II」のレビューです。
前作「Remnant: From the Ashes」から続く2作品目となります。
本作について
前述の通り3人称視点のシューターとなっており、ソウルライクの要素もあるゲームとなっています。
ソウルライクと言っても難易度設定が可能で、一番下の難易度である「サバイバー」であれば、かなり緩めのソウルライクという印象です。
前作「Remnant: From the Ashes」から引き継ぐ要素もありますが、ストーリー的に続いているというわけではないので前作未プレイでも問題ありません。
本作の魅力はプレイヤーごとにランダムに生成されるマップとそこに存在する様々なパターンのクエスト、そしてその報酬となる多くのアイテムとなります。
また、3人までのマルチプレイにも対応しています。
プレイヤーごとに変わるランダム生成マップ
本作ではメインストーリーとなるキャンペーンモードが存在します。ストーリーの軸としては共通のものが用意されているのですが、その進行はプレイヤーごとにランダム生成されるのでまったく別の体験となる場合が多いです。ただ、当然ストーリーとしては断片的な形にはなるので、本作のストロングポイントとは言い難い部分です。(とはいえ、ストーリーは本作にとってそれほど重要な要素ではないと思います。)
大きく分けて5つのエリアが用意されている本作ですが、そのうち3種類はランダムに生成されるので、エリア内に存在するダンジョン自体もプレイヤーによって異なったりします。また、ボスも複数用意されており、登場するボス自体もプレイヤーごとに異なるという状況になります。
また同じダンジョンが出ていたとしてもクエストの種類やマップ構造が異なっているパターンもあり、プレイヤーによって異なる体験が提供されます。
無数のシークレット要素とクエスト
本作の魅力のひとつで、把握しきれないレベルで大量のシークレット要素やクエストが用意されています。当然、それらの存在もランダムマップの影響を受けるので余計にシークレット感が増す結果となっています。
例えばあるクエストアイテムを入手した場合、そのアイテムを調べることで鍵を入手する場合もあれば、アイテムを別キャラクターに渡すことでまた違う報酬を得ることもあります。さらにその報酬を素材に別の装備をクラフトすることができる場合もあり、またボス戦の前にアイテムを使用することでボスの種類に変化が出たり、全く別のエリアに移動させられる場合もあります。
このように1回のキャンペーンモードを攻略するだけではすべてのアイテムが入手できない形になっています。
そこで用意されているのがリロールとアドベンチャーモードです。これらを駆使することでマップ構造の違うワールドを生成してアイテムを集めていくというのが本作を没入感あるゲームにしている要素です。(キャンペーンモードかつ特定のエリアが2つ揃わないと入手できないアイテムなどもあります。)
多彩なビルド要素
「アーキタイプ」と呼ばれるクラス要素が存在し、メイン、サブの2種類設定することが可能です。それぞれレベルアップでパッシブスキルと1種ずつのみ有効にできるアクティブスキル3種が解放されていきます。
また「特性」といういわゆるスキルツリーのようなものが用意されており、各エリアに落ちている「知識の本」を入手することで得られる特定ポイントを割り振ることが可能です。この「特性」自体もアーキタイプの入することで解放されたり各エリアで入手できる形になっています。
装備としては、銃2つに近接武器、防具5種とアクセサリー5種、「遺物」という使用回数に制限があるアイテム(回復などを担う)に追加できる「遺物フラグメント」、武器には「モッド」と「ミューテーター」呼ばれるカスタマイズ要素が2枠(武器によって固定のものも存在します)とカスタマイズの幅はかなり広めに用意されています。
残念な翻訳と不具合
本作はボイスこそないもののゲーム内テキストについては日本語に対応しています。
ただし、機械翻訳感がかなり強く、ゲーム上のパズル要素のヒントを与えるためにテキストが文字化けしていて読めないなど翻訳関連で多くの問題を抱えています。
またフラグ関連のバグも見られますが、目立つものはアップデートで修正が進んでいる状況でこれからも徐々に修正が進んでいくかと思います。
没入感の高いゲーム
TPS部分もよく出来ており、不具合こそあるものの、些細な問題と感じてしまうほどによくできたゲームです。一応、価格的にもインディー感を感じる部分も多いですが、Steamでの高評価もプレイすれば納得できる作品となっていると感じました。
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