映画の世界を体験できる『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』レビュー

映画が『インディ・ジョーンズ』シリーズを原作としたアクションアドベンチャーとなる本作『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のレビューです。
本作は『The Elder Scrolls』『Fall Out』シリーズでおなじみ『ベゼスタ』のトッド・ハワード氏が製作総指揮を務めています。開発自体は『MachineGames』が担当しています。

本作は映画作品となる『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』と『最後の聖戦』の2作品の間の出来事を描いた作品となっており、映画の世界と同じユニバースとなっています。

もちろん主人公はインディ・ジョーンズで若き『ハリソン・フォード』氏を操作することとなります。
英語版の声優はゲームで多くの作品に出演されている『トロイ・ベイカー』氏が担当しているのですが、かなりハリソン・フォードに近い演技をされており、これがまた本作が映画と同じ世界であることを感じさせるのに非常に重要な要素となっています。

一人称視点であることのメリット・デメリット

本作はベゼスタらしく一人称視点でのゲームとなっています。
アクション要素自体はいわゆるパンチ、落ちている鈍器、銃とあり、相手の格闘については、ガードやジャストガード、回避という要素で構成されています。
ただし、基本的にはステルスでの行動をベースとしており、銃もそれほど強くなく特に多人数を相手にするのは不可能となっています。
実際のところ、このアクション要素自体にはあまり濃さや目新しさを求められるほどのものではありません。

ステルス要素自体も何か特別なことがあるわけでもなく、静かに背後から近づいて攻撃することでテイクダウンできるというだけのものでしかありません。

全体的に古い設計で目新しい要素はありません。

正直なところアクション要素としては一人称であることが足を引っ張っている感を感じるのですが、逆に遺跡の探検や仕掛け等の表現では臨場感があり、いい体験となっていると思います。

4人を相手にする場面。銃を持っていてもかなり不利でたいていの場合、ゲームオーバーとなります。

『インディ・ジョーンズ』らしい豊富な探検

本作では主に、バチカン、エジプト、タイ、イラクなどと『インディ・ジョーンズ』らしく世界を股にかけて冒険を繰り広げます。各マップはそれほど広いわけではありませんが、その構造はよくできており、いろいろな謎解きを含めたアクティビティが用意されています。

各マップのアクティビティ自体はテンプレ化されているのが若干繰り返し感が出てしまい残念なところではあります。

カットシーンなども多く用意されており、最後に秘宝を見つけたと思ったら遺跡が崩れはじめるなどお約束と言える展開なども用意されており、映画ではおおよそ2時間程度でしか体験できないものが、より濃く、多くの時間体験できるというのは素晴らしいと言える部分です。

映画ファンでなくてもおすすめできる作品

映画ファンにお勧めできるかと言われると微妙な点が一点あり、それは日本語字幕・英語音声ができないという点にです。これは本当にもったいない仕様でこんな簡単なことで映画ファンをガッカリさせてしまうというのは残念な仕様と言える部分です。

それでも、冒険感を感じる非常に優れた作品で、グラフィックのレベルの高さや豊富かつ高品質なカットシーンとプレイする意味のある作品であるのは間違いないです。

本作はGamePassでも展開されているため、お手軽に試してみることができます。