Battle Beaver 『Dualsense Edge スティックモジュール』 レビュー

Dualsense Edge」の特徴の一つである交換が可能なスティックモジュール。
それほど間を開けずにサードパーティーからも発売されるだろうと思っていたのですが、Dualsense Edgeの発売から約2年半経過してようやくサードパーティーのスティックモジュールがカスタムコントローラーで有名なBattle Beaver Customsから発売となりました。

いくつかのモジュールで販売されていますが、今回はスティックのテンションを重くしたバージョンを2個購入してみました。

販売されているモジュール

今回購入したものはスティックテンションを変更したものですが、それ以外にもTMRモジュールに変更したバージョンも販売されています。
また当然スティック自体も変更可能で同社オリジナルのZ-StickやPS5純正などが指定可能です。

購入したスティックの検証

2個購入したのは、製品としてのばらつきがどの程度あるのかを見てみたかったためなので両方とも検証してみます。

1つめ

Joystick Testerによるスティック範囲のテスト結果

右上方向への飛び出しが大きく、右下がわずかに円に到達していない状況です。

2つめ

Joystick Testerによるスティック範囲のテスト結果

なんだか綺麗な形状です。1つめに比べると変に偏ったものではないです。

これが何を指すのかというと、おそらく1つめのモジュールは右上方向への入力の際に1となるのに、他方向に比べて若干遅くなるということです。(正円からはみ出している分遅くなる)
とはいえ、実際には各プラットフォームによる調整が入るのではないかとも感じていて、例えばPS5上でのテストでは綺麗に正円を描きます。

DualShock Calibration GUI」によるキャリブレーションも試してみましたが、これも若干補正される程度でした。
DualShock Calibration GUI」によるキャリブレーションを使用するにはDualSense側にちょっとした改造が必要ですが、BattleBeaverCustomsのモジュールでは改造が反映された状態になっていました。

この2商品の差がスティックモジュールによるものなのか、BattleBeaverCustomsによる実装が原因なのかまでは判断がつきませんが、(スティックモジュール自体にもばらつきはあるとは思います。)繊細な操作を要求するプロゲーマー向きではないかなと思います。(そもそも改造スティックモジュールが各種大会などで利用できるものなのかという問題は別として)

いずれのスティックモジュールでも中央(ニュートラル状態)はしっかり取れているのでいわゆるスティックドリフトという現象は見られません。

最後に

自分でモジュールを取り替える大手術が行えるのであれば、スティックモジュールの選択肢は豊富で入手性も悪くないので、なんとでもなるのですが、カスタマイズ済みの「DualSense Edge」のカスタムモジュールとしては他に選択肢がない状況なので、もっと選択肢が増えればなぁとは思います。価格面でも円安の影響もあって非常に高価になっている状況です。

少し、分解してみたところALPS製モジュールでした。