Halo Infinite Campaignレビュー

343 Industries開発「Halo」シリーズ最新作のオープンワールドシューター「Halo Infinite」キャンペーンモードのレビューです。
過去作については未プレイでのレビューとなります。マイクロソフトのブランドとして非常に重要な作品を評価していきたいと思います。

ストーリー・世界観

ナンバリングがついていませんが、実質的には「6」となり、世界観・ストーリー的にも繋がりがあるようです。
過去作未プレイの自分としては世界観・これまでの流れ・用語などゲーム内での説明が明らかに不足していると感じました。

せっかくのXbox Series Xリリース後の目玉ゲームであるはずで、新規の取り込みも考慮して欲しかったと感じます。

ストーリーのカットシーンなどはしっかり描写されています。

主人公マスターチーフに同行するAI「武器」。どうやら、彼女のオリジナルである「コルタナ」が何をしたかを探る旅でもあるようです。

シューターとしての評価・アクション面

シューターとしての評価にあたって兄弟作品とも言える「Destiny」シリーズの存在は無視できません。
FPSとしての感触という意味では「Destiny」シリーズ同様、非常に素直でよく出来ていると感じます。

ただし、アビリティの存在や世界観など「Destiny」シリーズの方が派手な分、本作は地味に感じしてしまうこともあります。これは、よりシューターという部分にフォーカスしているとも言えると思うので、単純にマイナス評価とまでは言えないです。

グラップルショットは高低差を無視した快適な移動に貢献しており、戦闘でも利用できるので、決してゲームとして新しい要素ではありませんが、基本的にアクションが地味な本作においては評価できる部分だと思います。

「グラップルショット」などのアビリティ画面。ストーリー進行で解放されていき、アップグレード自体はMAPで拾える「スパルタンコア」を使用する。

オープンワールドとアクティビティ

本作は一応オープンワールドなのですが、実際にはいくつかのエリアに分割されており、ストーリー進行に伴って異なるエリアに移動するという進行になっています。エリアごとに景観に差があるわけでもなくどこに行っても同じ印象なので新鮮味はありません。ファストトラベルなどでエリア移動は可能です。

MAP全体のおよそ半分〜7割程度が表示されています。よく見ると分割されているのがわかる。
終盤エリアから撮影の景色。とはいえ、どこのエリアも同じ色彩でバリエーションがない。

オープンワールド上に点在するアクティビティについては、いくつかのパターンに分けることが出来、拠点制圧・部隊共闘・アイテム取得となります。いずれもストーリーが設定されているわけでも世界観を掘り下げるものでもなく、用意したものを配置しただけとなっており、駄目なオープンワールドアクティビティの典型となっています。

正直、これほどの知名度を持つ作品の最新作でこの実装にはかなりガッカリとしました。

また、本作は所持できる銃の弾数が結構厳しめで、常に自分好みの武器を使うというのは基本的に難しいです。
この仕様もあって気軽にオープンワールド環境を探検するというのも躊躇してしまいます。

オープンワールドの広さは最近の作品としてはかなり狭めで、そのアクティビティなどの密度もかなりスカスカです。

本作には様々なビークルが用意されていますが、その操作がパッド操作では異様に難しいです。
また、運転席と銃座が用意されていますが、自分が銃座に乗ればビークルは移動しません。一応、本作にはNPCが同行する要素があるのですが運転まではしてくれないです。他作品のNPCが同行するオープンワールドゲームでは、NPCが運転してくれたりするので、この点は完全にマイナス評価です。
実はCo-opがあるはずなのですが、実装が遅れているようです。(そもそも現状実装されているアクティビティでCo-opがいるとは思えないのですが・・・)

まとめ

新しい世代のゲームとして期待していた分、オープンワールドゲームとしての内容は何世代も前の駄目なアクティビティの配置のみとがっかりした部分はかなり大きいです。過去作をプレイしており、ストーリーが気になるという方以外にはおすすめできません。ただし、Game Passでかなりお安くプレイ出来るというのはいい点だと思います。

マルチプレイ部分に注力した結果キャンペーンモードの出来がいまいちとなったのかもしれません。

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