Marvel’s Guardians of the Galaxy(マーベル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)レビュー

スクウェア・エニックスとしては1作目「Marvel's Avengers」(レビューはこちら)に続いて、2作目のマーベル作品となる「Marvel's Guardians of the Galaxy」をレビューしていきます。開発はアイドス・モントリオールが担当しています。

魅力的なストーリーとビジュアルデザイン

本作は、ほぼ完全にストーリードリブンな一本道のシングルプレイゲームとなっており、過去に訪れた各惑星などのロケーションに戻ったり等自由にプレイヤーが行く場所を決める要素もありません。

ストーリー上の会話で出てくる選択肢により若干ストーリーやルートに変化が出ますが、主軸のストーリーに大きな変化は与えません。

そのストーリーは非常に良く出来ており、コミックをベースとしたアイドス・モントリオール(Eidos-Montréal)のオリジナルとなっており、MCUファンには間違いなくお勧めできる非常によくできた内容となっています。

また、プレイ中各キャラクターが、ほとんど途切れることなく会話を繰り広げており、戦闘中や一部ギミックの時に時間がかかりすぎるとアドバイスなどで同じことを話すこともありますが、それらを除くと同じ会話を繰り広げることもなく、ただの移動中でもカットシーン直後でもずっと話していてしっかり各キャラクターが話すだろうなと感じさせる内容になっており、GotGらしい仲がいいのか悪いのかという賑やかな演出を再現できていると感じます。

また、各キャラクターや惑星などのロケーションのデザインも非常に細かく繊細且つ美しいデザインとなっており、本作の評価の大部分がストーリーとビジュアルデザインによるものといっても言い過ぎではない出来となっています。

バトル・ゲームシステム

本作ではプレイヤーが操作するのは「スター・ロード」こと主人公「ピーター・クィル」のみです。

バトルでは同行する各仲間キャラクターにアビリティの使用を指示することができ、各キャラクターはそれぞれ特徴的なアビリティーを持っています。例えば「グルート」は敵の動きを止める、「ガモーラ」は単体への強ダメージを与えるなどで「ピーター・クィル」も含めてそれぞれ最大4つまでアビリティを覚えます。

「ガモーラ」のアビリティ。4つめのストーリー上の進行で獲得。

正直なところ、トレイラーなどで収録されているバトルシーンを見ていて、棒立ちになっている仲間キャラクターを見ていて、購入前は大変不安でしたが、実際バトルを体験してみると、仲間キャラクターをしっかり活用しようとするとかなり忙しく、棒立ちについてはまともに見ている暇がなく、操作キャラクターが「ピーター・クィル」のみなのは残念ですが、なかなかよく出来たシステムになっていると感じています。

使えるのは各キャラクターのアビリティと操作する主人公の銃による遠隔攻撃、格闘による近接攻撃、あとは、仲間との連携攻撃(2ボタン同時押しなど)となっています。

また、主人公のみ、アビリティとは別にキャラクターの成長要素が存在します。

パーク画面。パークは道中で拾う素材を利用して「ロケット」に用意してもらうというイメージになっている。パークが存在するのは「スター・ロード」のみ

ゲームの全体的なボリュームを考えるといい落とし所なのかもしれませんが、成長要素の幅という面ではないに等しいです。

また、各キャラクターの特徴づけという意味では、道中のちょっとしたギミックの解除に仲間に指示を出すことが出来ます。例えば「グルート」なら根を伸ばして橋を作ったり、「ドラックス」なら重いものを移動させて足場を作るなどができます。

「グルート」に橋を架けてもらっている場面。「I am Groot.」

まとめ

本作をシンプルに表すならば「プレイする映画」です。ほぼ完全に一本道である点や全体で15時間程度というボリュームを考えるとシステム面の仕様についても、変に幅を広げすぎるデメリットもあるので、バランス感優れる仕様なのではと感じます。

メインストーリーとその過程で繰り広げられる会話はまさにGotGという感じで素晴らしいので、是非ともプレイしてみてください。

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