WILD HEARTS【ワイルドハーツ】レビュー

EA Originalsよりリリースとなった「WILD HEARTS」のレビューです。
開発を担当するのはコーエーテクモゲームスのオメガフォース。和風ハンティングアクションゲームでクロスプレイ対応のマルチプレイにも対応しています。

アクション面

WILD HEARTS(ワイルドハーツ)」では、全8種の武器種が用意されています。
開発がオメガフォースということもあり、武器によるアクションもしっかり作り込まれていて、好印象です。

最序盤のチュートリアルこそ、からくり刀でスタートしますが、すぐに4種類解放され、その後3種類追加される形となっていますが、大筒についてはストーリー上の展開上仕方ない部分もありますが、最初から7種類解放してしまってもよかったのではと思います。

特徴となる「からくり」

本作最大の特長と言える「からくり」についてですが、間違いなくこの要素が本作の独自性を成り立たせている要素となっています。

まず、一番の基本となる「基礎からくり」についてですが、この「基礎からくり」を起点としたアクションが各武器に用意されており、アクションの幅を広げています。

次にその「基礎からくり」を複数組み合わせて構築する「連結からくり」についても、攻撃に使うもの、”獣”の行動を阻害するもの、防御面の強化や回復など多岐にわたり非常に良くできています。

この「からくり」への理解が本作を楽しくする要素なのですが、チュートリアルが若干薄いという点と序盤において「からくり」の他種類の解放が若干緩やかというのもあり、その有用性に気付きにくくなっているのではという気がします。

いずれにしても、この要素をいかにうまく利用するかが本作を楽しむという点において非常に重要です。

また、本作の”獣”の行動パターンは特に一部の強力なモンスターは連続攻撃をしてくるパターンが多く、「からくり」で行動を阻害することが非常に重要だったりします。

もちろん、アクションが得意な方は「からくり」を利用しない戦い方もでき、この幅の広さも本作の魅力的な点と言えます。

「連結からくり」のひとつ。獣を縄にかけて一時的に行動不可にする。当然、何度も使用していると効果時間は減っていきます。

装備のアップグレード要素

本作では武器のアップグレードに各獣の素材を利用してアップグレードしていくことが可能です。

武器のアップグレードパス。

面白いのは、継承技能の部分で、継承先の武器に設定されている枠の分、継承元から技能を選択して継承させることができるようになっており、これにより、どの技能がほしくて、どのように武器をアップグレードしていくのかというのを考える必要があり、プレイヤーによってその選択肢は異なるものになるのではと思います。

一方で防具面は2種類の属性値が用意されているものの、幅としては薄いものになってしまっているという印象があります。

自分好みにフィールドをカスタマイズ

本作では大きく分けて春夏秋冬をテーマとした4種類のフィールドが用意されています。
高低差も大きく、それなりに広いのですが、このフィールドに「龍脈からくり」を設置することで自分好みにカスタマイズすることが可能で、ファストトラベルのポイントとなる「獣狩の幕屋」やジップラインを設置できる「飛蔓」などで移動を楽にしたり、装備の変更やアップグレードができる「野鍛治の金床」など便利系のからくりを設置するなど、自分好みにカスタマイズが可能になっているのも、面白い点だと思います。

フィールドに設置した龍脈からくり

本作最大の欠点?エンドコンテンツ

メインストーリークリア後のエンドコンテンツとして”澱み”といういわゆる最上級クラスの獣が追加されます。ただし、その目的が重ね着装備、いわゆる装備を自分の好きな見た目に変えられるトランスモグというものと各エリアの龍脈からくり設置コストの解放のみとなっており、キャラクター自体をアップグレードする要素が非常に薄くプレイヤーを長くプレイさせるものとしては魅力がかなり薄いです。

重ね着装備に関しては要求されるリソースもかなり重く、プレイヤーのカスタマイズ要素をきつくしてしまうのはいかにも日本のデベロッパーがやりそうなことではあるのですが、意味がわからない上に、これをエンドに持ってこざるを得ないほど、コンテンツが薄いと言えると思います。

毎月アップデートでコンテンツの追加が告知されていますが、長期的にプレイして欲しいのなら、ある程度の厚みのあるエンドコンテンツは必要だったのではないかと思います。

プレイするならお早めに

本作EA Playを利用することでかなりお手軽にプレイ出来る環境ではあるので、おすすめできるタイトルとは言えますが、エンドコンテンツの薄さもあり、マルチプレイを重視される方はお早めにプレイした方がいいかと思います。クロスプレイにも対応しているのはシンプルに高評価と言える部分です。

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