ゲーミングらしくないゲーミングヘッドセット Fractal Design 『Scape』 レビュー

海外レビュワーによる音質面での高い評価から気になっていた洗練されたデザイン性の高いFractal Design 『Scape』のレビューです。

Fractal Design

自作PCユーザーであれば、目にしたことはあるメーカーだと思いますが、非常にデザイン性の高いPCケースが有名かつ主力製品となるメーカーで、『Scape』は同社初のゲーミングプロダクトとなります。

高いデザイン性

まずは、そのデザインの素晴らしさだと思います。
プラスチックの外観ながらその形状や表面処理などシンプルながらこだわりを感じられる部分で、充電スタンドのデザインにもこだわりを感じます。
ゲーミングデバイスらしく、ライティング要素がありますが、外部に直接露出した見せ方ではなく、かなり印象的なライティングとなっています。

印象的なライティングとフリップアップマイクが確認できる。

また、このデザインの高さは外観のみでなく、各ボタンの操作による設定の変更で通知音が鳴るのですが、ただのビープ音ではない上品なサウンドでの通知となっています。

充電スタンドは置くだけで充電される仕組みで、接点がないので無接点接続による給電だと思います。

高い評価も納得の音質

シンプルに素晴らしい音質です。
低音も重さを感じすぎない程度にしっかり出ており、高音の繊細さの表現も豊かでしっかり出ており、音の分離感も素晴らしいです。

Audeze Maxwell』程とまではいかないですが、それに近いレベルで素晴らしい音質で、『SteelSeries Arctis Nova Pro』でも比較対象に出来ないレベルだと感じています。

GadgetryTechによる周波数特性はこちら

機能面

操作系

「コントロールクラウン」と名付けられているボリューム調整+再生停止ボタン、ミュートボタン、EQ切り替えボタン(EQは3種保存できます)、電源ボタン、接続モード切り替え、ライティングボタンとヘッドセットに必要なコントロール系はあります。

接続はUSBケーブルによる有線、USBドングルによる低遅延ワイヤレス、Bluetooth 5.3の3種類に対応していますが、いずれも同時接続には対応していません。

Adjust Pro

『Scape』では各種設定にWebベースのツールである「Adjust Pro」が用意されています。
ここでは、ライティング設定やイコライザー設定が可能です。
すべてヘッドセット本体に保存されるので、常駐ソフトウェアは必要ありません。

ゲーミングらしくない機能面

WindowsなどPC環境限定デバイス認識

本製品のWindows、Macへの接続で認識されるのは、デバイス一つのみとなります。
要するにゲーミングヘッドセットによくある、ゲーム用とチャット用に2種類のデバイスが認識されるということがないため、ゲーム/チャットの音量バランスを調整する機能が存在しません。

Windows環境でのデバイスリスト「ヘッドセットイヤフォン(Fractal Scape Dongle)」となっている。

ゲーム/チャットミックスを本製品で実現しようとするとサードパーティーの別アプリが必要となるかと思います。
こういう点でもゲーミングデバイスらしさがない、マイナス面と言える部分かもしれません。

ゲーム別イコライザープリセット

ゲーミングデバイスメーカーのヘッドセットに搭載されていることが多い機能で、イコライザープリセットがゲーム別に用意されており、簡単に設定反映できるようなっている製品がありますが、本製品ではそういうものがありません。
個人的にはどうでもいい機能ですが、そういうものに頼っている方には厳しいかもしれません。
ただし、イコライザー設定を共有することは可能なので、他の方が作成して共有されているものを自分のデバイスに反映することは可能です。

まとめ

機能面でゲーミングらしさを感じられないマイナス点と言える部分があるのも確かですが、
そのデザイン性の高さ、音質の素晴らしさを考えると購入して後悔を感じない製品です。

現状、自分はボイスチャットを必要としない場面ではもっとも利用しているゲーミングヘッドセットになっているぐらい気に入っています。