SteelSeries GameDACレビュー
ハイレゾ対応のゲーミング用DACのレビューです。
ここでは「Astro A50」(A50のレビューはこちら)との比較を行いながらレビューしていきます。
(有線、無線という違いがありますし、ヘッドセットも同じものでの比較はできないため、厳密な比較とはならないです。ただしA50は専用ヘッドセットなので、製品自体の傾向という意味での比較となると思います。)
なお、「GameDAC」で使用したヘッドセットは「beyerdynamic MMX300」(レビューはこちら)です。一応他の音楽用ヘッドホンでも確認していますが、音の方向性という意味では変わりませんでした。
サウンド
※「A50」、「GameDAC」共にイコライザー設定はフラットでの比較です。
サラウンド設定でも非常にクリアな音で、フラットな印象です。フラットといってもゲーミングデバイスということで、迫力のある音になるように若干低音がブーストされている印象です。また「A50」では、ほぼ失われていた高音域の音が聞こえるようになりました。低音については「A50」の方が強い印象です。「GameDAC」のサラウンドはキャラクターのボイスは「A50」より若干距離がある印象です。(とはいえ違和感があるほどではありません。)
以上のことからサラウンドの音作りという意味では少し傾向が異なるという印象です。
ちなみにハイレゾ設定では、サラウンドを有効にできません。
マイク
自分のPS4環境では、いわゆるハムノイズが入ってしまうことが多く、なかなか難しい状態です。
PS4の電源を入れ直したりするとほぼノイズが入らない状態になったりということもあるのですが、現状解決策を見いだせていません。(よくあるアースをとるという方法ですが、アースを接続する場所が壁コンセントにない)。対策に詳しい方がおられれば是非ご連絡ください。
上記現象は、自分の環境の問題で、ノイズが出ない方もいると思います。
また、PCなどでの利用時はほぼノイズがありません。
(追記 PS4 Proの背面のUSB端子の場合だと、下記に記載のあるサウンドの鳴らない問題含めて”比較的”ノイズも少なく利用できています。)
「A50」では、ノイズが出ないので、現状PS4でのパーティーチャットでは、「A50」を使うのが一番安定という状況です。
ボイスの音質自体は「A50」よりもいい印象です。「A50」のマイク音質も良くはありませんが、十分使えるレベルにはあります。
また、マイクの設定は、ボリュームとサイドトーンのみになっており、「MixAmp」にあるようなノイズゲートはありません。よってDiscordのようにアプリ側でのノイズ抑制やノイズキャンセリングマイクのヘッドセットでないと環境音が入ることになります。
サウンドミックス
PS4のゲームサウンドとPCなどでのボイチャというサウンドミックスですが、問題ありませんでした。この場合でも、マイクにノイズは乗りません。
Windows、Mac、iPad ProのいずれでもDiscordでマイクテストを確認しました。
音が鳴らない⁉︎
これまた、PS4限定の話ではありますが、PS4の電源投入時に、「GameDAC」は起動しているのに、サウンドが出力されないことがあります。USBを抜いて再度接続すれば正常になるのですが、この現象やマイクのノイズの件など考慮すると電源含めた回路周りにウィークポイントを抱えているという感じがします。
まとめ
製品の見た目の質感もよく、サウンドの音質的には最高なので、マイクのノイズさえ解決できれば素晴らしい評価にできたという点で惜しいプロダクトでした。
よく「MixAmp」と比較して操作系がという意見も見ますが、サウンドボリュームとミックスバランスの切り替えは、ダイアルを一度押すかどうかの違いしかありません。使用する頻度が高いものでもないので、気にするようなことではないと感じます。
ただし、カスタムイコライザーは1種類しか保存できません。
また、「MixAmp」と違い全ての設定を本体のみで行うことが出来、PCが不要というのもプラスと言えるかも知れません。(PS5向けアップデートはPCが必須です。)
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