beyerdynamic MMX300 2nd Genレビュー

有線ゲーミングヘッドホン beyerdynamic MMX300 2nd Genのレビューです。

選択理由

前回のGameDACのレビューにあるように、Astro A50のサウンドに若干の不満を抱えていたため、よりクリアなサウンドを目指して有線のヘッドセットをいろいろと検討してMMX300を購入しました。
ただし、普段から音楽用として同じメーカーであるbeyerdynamicのT5Pを10年近く愛用しているというのもあり、着け心地やサウンド面に変な安心感があったというのもあります。

beyerdynamicというメーカー

おそらくゲーミングヘッドセットを探すときにこのメーカーは候補に入らないというか、その存在さえ知らない方も多いと思います。
ですが、音楽用のデバイスではかなり世界的に有名で、プロのアーティストでも使用している人がいますし、海外の有名ストリーマーもDT990 Proなどの音楽用のものを使用しているほどにメジャーなメーカーです。

外観や付属品など

スペックとしては密閉型でコンデンサーマイクを採用しています。ケーブルなしの重量が282gのようです。
beyerdynamicの他ヘッドホンとほぼ同じ形状のものにマイクをつけたようなデザインになっており、本体には操作系ボタンが一切ありません。

ケーブルは着脱式で1.2メートル4極と、2.5メートル3極(マイクと分割されているもの)の2種が付属します。
ケーブルの途中にコントローラーがあり、ボリュームとマイクのON/OFFが可能です。(シンプル!)

ケーブル途中のコントローラー。マイクのON/OFFとボリュームのみ。

ヘッドバンドについては、取り外しが出来るようになっており、革製です。
厚さや、柔らかさもほどよい感じで、元々のヘッドホンの重量が軽めなのもあって頭頂が痛くなるということはありません。

イヤーパッドは布製でマイクロファイバー製で取り外しが可能です。

取り外しも可能なMMX300のマイクロファイバーイヤーパッド

マイクについては、前述の通り、コンデンサーマイクの採用で、非常に高音質です。コンデンサーマイクの特徴なのかよくわかりませんが、結構環境音を拾うタイプなので、Discordのノイズフィルターのようなものがないと、直に相手に届きます。マイクは回転しますが、フリップアップミュートではなく、ケーブルについているリモコンでミュートが可能です。

コンデンサーマイク。マイクスポンジもデフォルトで付属しています。

サウンド

ここでは、あえて音楽用であるbeyerdynamic T5Pと比較します。
使用するDACはFostex HP-A8です。


サウンドについては個人の好みの影響が大きいという点ご理解ください。


まず、MMX300自体の音質ですが、非常にクリアで高音もハッキリ聞こえます。
T5Pもクリアで高音に定評のあるヘッドホンですが、まったく引けをとっていません。ただし、MMX300のほうが若干低音が強め(本当に若干)で、このあたりはゲーミング用にチューニングされている点だと感じます。

音の広がり、空気感は当然T5Pのほうで上ですが、遜色ないレベルで綺麗で、いろいろな方向から鳴っている音の一つ一つの解像度が非常に高く表現されています。
音楽用としての使用でもまったく問題ないレベルだと思います。

MMX300以上の高品質サウンドのゲーミングヘッドセットを探すのはかなり難しいのではと感じるほどにいい製品だと思います。

装着感

頭が小さめの自分には側圧含め、完璧な装着感です。これはT5Pでbeyerdynamic共通の構造になれていることもあるかもしれません。

ゲーミングDACでの使用

GameDACSound Blaster GC7のレビューでも使用しているのであわせてご確認ください。

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