Audeze Maxwell Wireless Gaming Headset レビュー PC接続編

海外で発売された段階で海外レビューの評価が非常に高くずっと気になっていた「MAXWELL GAMING HP FOR PS MAC WIN」のレビューです。

はじめにスペックなど

本製品「Maxwell Wireless Gaming Headset」は平面磁界ドライバーを採用したゲーミングヘッドセットで、Audeze社の製品は音楽用のヘッドホンも非常に高い評価を得ています。

またゲーミングヘッドセットとしては、「Audeze PENROSE」などがあります。

接続方法は、2.4GHz無線、Bluetooth、USB-Type C、3.5mmステレオミニによるアナログ接続が可能です。

左ハウジングに集中する操作系ボタン

「Stealseries Arctis Nova Proワイヤレス」のように2.4GHzとBluetoothの同時接続はサポートされていません。USB有線+Bluetoothとアナログ接続+Bluetoothであれば同時再生にも対応しているようです。

バッテリーライフは80時間となっており、実際の使用感でもほぼスペック通りの感じでした。
充電時間も20分ほどと非常に早く、「Stealseries Arctis Nova Proワイヤレス」のような交換式ほどの利便性はありませんが、それでも快適な方だと思います。

音質

正直なところ「Stealseries Arctis Nova Proワイヤレス」とそれほど変わらないだろうと思っていたんですが、第一印象から非常に驚きました。非常に音質は良好で、低音も存在感ありますが不快感を感じない存在感で品のあるサウンド、高音は非常に綺麗な音質で、定位感もよく、それぞれの音がしっかり存在感を感じるサウンドになっています。間違いなく最高峰と言えるサウンドです。

クッションを外して見える、平面磁界ドライバー

アクティブノイズキャンセルは搭載されていません。

マイク

マイクの音質は無線ヘッドセットとしては平均的だと思います。

ただし、本製品の優れている点はマイクに搭載されているAIノイズフィルターで、OFFも含めて3段階用意されていますが、最も効果が弱いフィルターでもかなり強力でタイピングの音もまったく聞こえなくなり、最も強力なものにするとドライヤーの音さえほぼかき消してしまうほど強力なものとなっています。

サイドトーンもあり、ヘッドセット側のボタンでON/OFFが可能です。

その他機能

本製品はイコライザー以外のすべての機能をヘッドセットで操作可能です。

また、ゲーム音とチャット音のバランスを調整する機能も存在しますが、Windows環境ではその仕組みは要注意で、本製品をPCと接続するとGame-Audeze MaxwellとChat-Audeze Maxwellの2種類のデバイスが認識されます。

規定のサウンド、またはゲームをGameに設定し、DiscordなどチャットアプリのデバイスをChatにすることでバランスの調整が可能となっています。

また、電源ONなど操作に対して音声でのガイドも再生されるようになっています。

Audeze HQ

シンプルにヘッドセットの設定を変更するためのソフトウェアになります。(モバイルアプリもあります)
少々デザインにクセはありますが、必要最低限の機能は揃っています。

イコライザー自体はプリセット以外に4種類設定できるようになっており、アクティブにした1種類のみヘッドセット側に保存されるようです。

多くの操作がヘッドセット本体で可能なので、アプリで操作するのはイコライザーとサイドトーンの微調整、ファームウェアのアップデートぐらいだと思います。

唯一の弱点?重量と装着感

公式でのスペック表示でも490gと重い部類の製品になります。
人によっては疲れに直結する部分なので注意が必要だと思います。

サイズ調整は、ヘッドバンド部にある交換・位置調整可能なストラップによるもので、SteelSeries Actisシリーズ(Arctis Nova Proワイヤレスのレビューはこちら)と同様の仕組みです。金属製ヘッドバンドの裏面には薄いものであるものの一応クッションがあります。

まとめ

間違いなくゲーミングヘッドセット最高峰の音質で、音楽用としてもかなりレベルの高い製品です。
自分としてはもはや他製品は聴いていられないぐらいだとも感じています。
このサウンドが平面磁界ドライバーによるものなのか、Audezeとメーカーの音作りの結果なのかわかりませんが、素晴らしいとしか言えません。

本国の価格では300ドル程度と高級とまでは言えない価格帯でこの高品質な製品であることに驚きです。残念ながら日本では円安の影響もあり、ゲーミングデバイスとしては非常に高価であるのは間違いありませんが、これを買えば他は必要ないレベルだとも言えます。

ちなみに、AudezeはSONYに買収されました
また、発売予定の「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」には、平面磁界ドライバーが採用されています。

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