ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク レビュー

PlayStationを代表するキャラクターの1人であるクレイトスでおなじみ、一新されたシステムと世界で展開される前作「ゴッド・オブ・ウォー」の続編となる「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」のレビューです。PS5でのプレイレビューとなります。

変化の少ないシステム面

前作「ゴッド・オブ・ウォー」で一新されたシステムをそのまま引き継いだシステムとなっており、主人公クレイトスの武器が1種類増えていたり、相棒となる息子アトレウス自体を操作する場面があったりなど多少の変化はあるものの、前作と比較して”新しさ”を与えるほどの印象はありません。

また、冒険の舞台となる世界も、世界の終焉となるラグナロクに向けてフィンブルの冬が訪れることで雪景色になっていたりルートの変化はあるものの前作と全く同じ舞台にはなります。

前作の拠点となったミズガルズ。氷と雪に覆われた世界になっている。

前作同様に、探索要素がちりばめられたマップとストーリーにあわせて一本道で構成されるマップになっている点も変化はありません。

純粋に前作の続きを描く作品

本作の一番の魅力は間違いなくストーリーにあると言えます。

父と子の関係、様々な北欧神話の神々との交流など描いているのも前作同様ですが、世界状況の変化もあり、より深みが感じられます。各キャラクターのやり取りは笑えるようなやり取りもあったりでバリエーション豊かです。

また、各キャラクターとも俳優さんが演じられており、確かな演技力と上質なグラフィックで表現されたキャラクター、プレイアブルな箇所とカットシーンがシームレスに繋がる演出は本作だけではないものの改めて技術の進化、プレイヤー体験の向上を再認識させられます。

主人公クレイトス(左)とフェイ(右)。フェイを演じるのはデアデビルなどに出演されているデボラ・アン・ウォールさん。
カットシーンより。人物のグラフィックもかなりレベルが高い。

ただし、初代「ゴッド・オブ・ウォー」からプレイしているユーザーにとっては、本作におけるクレイトスの変化に感慨深いものがあるかもしれませんが、リブート作となった「ゴッド・オブ・ウォー」・「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」においてはもう一押し何かが欲しかったという印象はあります。

PS4版の影響を感じるロード

前作同様に世界と世界の移動の間に訪れることになるユグドラシルですが、ここでは裏で移動先のローディングが行われており、会話を入れることでプレイヤーのストレスを軽減することに成功しているとは思いますが、PS5環境であればもっとスムーズな世界間の移動が可能だったのはと感じます。もちろん、PS5では会話終了後にすぐに移動可能になっています。

前作にも存在したワールドチェンジの際に訪れることになるユグドラシル。

豪華なグラフィック、ストーリー、やり応えのあるゲームシステム・アクション

前作から大きな変化を感じられる作品ではないものの、すでに前作で極まっていた感のあるシステム、ほどよくやり応えのある戦闘、迫力のある演出、魅力的なストーリー、PS5による豪華なグラフィックなど高い評価を得るべき作品なのは間違いありません。前作未プレイの方は是非とも前作からプレイしてみて下さい。

雪景色の緻密さ。キャラクターが歩いた跡の表現もかなりリアルに感じる
岩のグラフィック。ライティングの効果もあって、もはや実写。

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