Horizon Forbidden West: 焦熱の海辺 レビュー

いろいろとユーザー評価の部分で問題となっている「Horizon Forbidden West」のDLCとなる「Horizon Forbidden West: 焦熱の海辺」のレビューです。
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正当な拡張となっているシステム部分

単純に武器や防具の追加に留まらず、グラップリングフックを利用したアクションの拡充、スキルの追加、海中も移動可能になった騎乗獣の追加など、システム面ではDLCとして正常な進化と言えます。

ストーリー的にも本編で登場した「ゼニス」のメンバーに先に離脱していた生き残りがいるという設定で、最初から完全なる”嫌なやつ”として描かれる形になっておりストレートな描き方と言えます。

追加アクション。ダウンした機械獣に対してグラップリングフックを利用して一気に近づき飛び上がって近接槍で攻撃する。
各スキルツリーの最下段にスキルが追加されている。

低いユーザー評価となってしまった主人公アーロイのロマンスについて

悪い意味で話題となってしまったメタスコアでの低いユーザー評価の原因となってしまった件について、個人的には主人公「アーロイ」のロマンス要素については、1作目で育ての父を亡くしてしまったことから周りに迷惑をかけたくないという思いでなるべく個人での活動を好み、2作目で仲間と共に行動するようになったという人間としての変化も描いている本シリーズなので、今後の作品でよりストーリーに深みを与えるためには必要となるのではないかなと感じていた部分でもあります。

また、同性愛者という点も育ってきた環境がまるで異なるとは言え、”オリジナル”であるソベック博士がそうだったことを考えると違和感は感じていません。

何が問題だったかというと、「Horizon Forbidden West: 焦熱の海辺」DLCはストーリー自体もそれほど長くないため、本作のみで描くには急ぎすぎた感があります。本作では匂わせのみでとどめて次回作で本格的に丁寧に描くとかであれば大きな問題にはならなかったのではと感じます。

ロマンスの対象となった本作で追加されたキャラクター「セイカ」と飛行タイプの獣に乗る場面も

ゲームとしての正当な評価は間違いなく素晴らしい作品

Horizonシリーズにしては個人的にマップサイズやストーリーボリュームなどコンパクトになっているなという印象が若干ありますが、それでもシンプルにDLCとして高い評価を与えるべきものとなっている印象です。ホルスとのラストバトルは非常に良くできていますし、追加機械獣や新しいギミックなどもDLCとしてうまく機能していると思います。

本作のマップ
本シリーズではおなじみとも言える「ホルス」ですが、いよいよ戦うことができます。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント

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