STARWARS ジェダイ:サバイバー

STARTWARS ジェダイ:サバイバー」のレビューです。
本作は「STARWARS ジェダイ:フォールン・オーダー」(前作レビューはこちら)の続編となる作品で開発を担当するのは「Apex Legends」の開発元であるRespawn Entertainmentととなります。

本作の概要

STARWARSファンにはたまらない数少ないジェダイを操作してライトセーバーやフォースを駆使して戦えるゲームで前作同様ソウルライクと呼ばれることも多く実際、影響を感じられる部分もあります。

本作ではブラスター(銃)とライトセーバーの二刀流や重いライトセーバー(?)によるスタンスの追加などアクション面も少しですが拡張されているなど続編としての順当な進化と言える形となっています。

追加スタンスのひとつ

幅の広がったフィールド

前作同様にいろいろな惑星を跨いで活動をしますが、前作との大きな違いのひとつがフィールドで、ほぼ一本道だった前作と異なり、本作ではオープンフィールドという感じになっています。
ただし、そういえるのは惑星コーボーとジェダの2箇所のみです。また、よくよくフィールドの構成を見てみると共通性があり、Mapの中央付近に拠点があり、その周りに平野など広がりあるフィールドがあり、そこから放射状にメインストーリーやサブクエなどで訪れる目的地となる一本道のエリアが繋がるという構成になっています。

その他の惑星なども含む一本道ではアスレチック要素で構成されており、場合によっては一度死なないとどう進めばいいかわかりにくいという箇所もあり不必要な理不尽さが感じられたりします。また、所々にショートカットが用意されてはいますが、アイテムの取り忘れなどで再び戻らないと行けなくなった時にまたアスレチックをやらなければいけないという面倒もあります。

「コーボー」のMAP
銀河マップ。惑星の数は6個
アスレチックにも使用する移動アクションのひとつ空中ダッシュ

広がったフィールドが与える感じられる世界情勢とストーリー

本作は映画STARWARSのエピソード3の4の間、帝国の支配が徐々に強まっているという状況で年代的にはDisney+で放映されたドラマ「オビ=ワン・ケノービ」と同時期のタイムラインとなります。

ただし、本作のメインストーリー自体は帝国とはほとんど関係がなく(とはいえ、帝国からの逃亡先を探してという目的ではあります)、すでに映画化も決定しているハイリパブリック時代との関係が強い内容となっています。

NPCと共に行動する時も。戦闘面ではかなり頼りになります。

サイドクエストでは、メインストーリーとはほぼ絡みがないNPCから受注する形で帝国の支配が広がっている状況を感じられるものとなっています。

人を選ぶアクション

ソウルライクということで死にゲーなので、特にボス戦は場合によっては何でも挑戦することになります。前作同様本家ソウルシリーズほどアクション面は洗練されていませんが問題となりそうなのは救済要素と言える部分がほとんどない点です。

本作では主人公「カル」の成長要素としてはアクションやフォースによる攻撃パターンの増加が主で主人公自体のステータスは体力とフォースゲージのみと言えます。いずれもその最大値は伸ばせますが、大きく数値が伸びるわけではないので、ボスに詰まった場合、ただ、ひたすら挑戦を続けるかゲームの難易度を下げるしかありません。本家ソウルシリーズではキャラクターにレベルやステータス要素があるため、いったん別のアクティビティをこなし、キャラクターを成長させて再度挑戦するという手段が選べますが本作ではその選択肢が与えられていません。そういう意味ではかなりプレイヤーを選ぶ作品と言える部分です。

突然の・・・

本作ではダース・ベイダーとの戦闘があります。
個人的にはこれは最悪といっていい経験でした。
何の脈絡もない突然の登場で、それまで審問官やシスターが送られることもなく帝国主体のストーリーでもないのにいきなりダース・ベイダーを登場させられても「なんで?」となるばかりでさらにその時の操作キャラクターが主人公「カル」でもないというかなりやる気を削がれるシーンでした。

もっといい作品がつくれる余地を感じる作品

正直、本作をプレイしているとジェダイを操作できて、もっとアクション面でバランス・幅とも良くてより多くのプレイヤーが触れやすいゲームをつくれる余地を感じるばかりではあります。

ただし、現状ジェダイを操作できる数少ない作品であるというのは事実なので、そういう作品がリリースされたときに本シリーズがどのような評価となるのか、そして、すでに発表済のSTARWARS作品がどうなっていくのかが非常に興味深いです。

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