ディアブロ IV レビュー

ハックアンドスラッシュとしてもほや不動の地位とも言えるディアブロシリーズ最新作「Diablo IV」のレビューです。
本作はオープンワールド化され、発売日より日本語(UI・ボイス)への対応もされています。

強化されたストーリー面(演出・カットシーン)

本作では過去作よりもカットシーンが多く導入されているのもあり、過去作よりもストーリーテリングに力を入れているのがわかります。ストーリー自体も特に終盤に向かって盛り上がりが非常に良かったです。

サイドクエスト自体にも何かしら世界観を感じさせるストーリーが設定されており、最低限の基準はクリアしていると思います。本作にはエリアごとに「名声」というものがあり、一定ポイントごとにキャラクターの成長に必要なスキルポイントが報酬として用意されており、サイドクエストにはクエスト自体のクリア報酬以外にもこの「名声」ポイントも得ることが可能です。
サイドクエスト自体の報酬はたいしたことがないのでむしろ「名声」稼ぎがメインと言ってもいいぐらいです。

オープンワールド化の意味と欠けたコミュニケーション系システム

オープンワールド化された本作ですが、正直なところ、大きなプラスになっているとは言い難い要素です。オープンワールドにしたことでワールドボスやヘルタイドなど、フィールドを利用したエンドコンテンツが実装されたのはプラスと言えるかもしれません。

オンライン専用タイトルなのでオープンワールド上に他プレイヤーも存在します。
開発としてはヘルタイドなどの各種フィールドイベントでのプレイヤー間のコミュケーションを想定したのかもしれませんが、一方でマッチングシステムなどがまったくなく、クランはあるものの機能としては専用チャットがあるのみと言える状況でシステム的にコミュケーションを促すような仕組みがないのは残念なところです。

エリアごとの名声画面、5段階ある一定ポイントごとに報酬が得られる

本作の特徴である斜め見下ろし型であるクォータービューというのもあり、「景色が綺麗」とも感じにくく、オープンワールド化のメリットは小さく感じます。

エンドコンテンツ

おおよそ、レベル40前後あたりでメインストーリーを終え、レベル50からがある意味本作のスタートラインとも言えます。ナイトメアダンジョン、ヘルタイド、ワールドボスなど各種エンドコンテンツで装備を整えながらレベル100を目指してひたすらハクスラです。
ただし、レベル70台でおおよそ装備の上がり幅が終わってしまい、その後は装備の更新が停滞気味になってしまうのは、なかなか辛い部分です。

ワールドボスの討伐後。他プレイヤーがいるのが確認できる
エンドコンテンツのひとつ、囁きの木。エンドコンテンツとしては入口に近いコンテンツとなる。

今後

コアであるアクション部分は爽快さ含め、非常に良くできています。
現在はまだ発売されたばかりで7月に予定されているシーズンの開始が次のスタートとなります。

それまでにどこまでプレイヤーにとっての改善が施されるのか、そしてシーズンの内容次第で、本作の評価は変化していくと思いますが今のところ、ゲーム自体は高い評価を得るべき作品と言えると思います。

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