Marvel’s Spider-Man 2 簡易レビュー

前作「Marvel’s Spider-Man」とそのDLC「Marvel’s Spider-Man: Miles Morales」(レビューはこちら)から続くシリーズ2作目となる「Marvel’s Spider-Man 2」のレビューです。
本作でMCUでもおなじみ、ピーターとDLCの主人公だったマイルズの二人の主人公を軸にストーリーが展開されます。

奥深さと幅の広さを感じるストーリー

二人それぞれのスパイダーマンとしての活躍は当然ですが、ピーターは親友であるハリーとの関係、スパイダーマンとして街を守ることの責任、マイルズの方は、進学とスパイダーマンとしての活動の将来への悩みなど、細かくそれぞれのプライベートでの親友達との交流なども描かれています。

また、メインストーリー上では、状況に応じてMJことメリー・ジェーン・ワトソンやヴェノムを操作する場面なども用意されており、メインストーリー上で絡みのあったキャラクターに関するサブクエも用意されています。

また、PS5の高速ローディングを利用した瞬間的な場面転換などのビジュアル面でも迫力のある演出が多用されています。

システム面・プレイ感覚

基本的なシステムは前作を引き継いだものとなっており、いずれかの主人公一人を操作します。
ミッションなどによっては他キャラクター(例えばもう一人のスパイダーマン)との共闘なども発生します。

共闘後にコミュニケーションを取ることも可能

二人のスパイダーマンの差別化自体はアビリティで行われており、例えばマイルズの方は一時的に姿を消すことが可能のため、ステルスでの攻略がやりやすくなっていたりします。

メイン・サブともにキャラクターが限定されているものも多くその場合ミッションをはじめると自動で操作キャラクターが交代となります。

また本作は前作同様舞台はニューヨークで、そのサイズはかなり拡大されていますが今作で追加されたグライドなどのおかげもあって移動のストレスはほとんど感じません。
また、ファイストトラベルがマップ上のどこへでも行えるというシステムも実装されています。

グライドをするスパイダーマン。徐々に落ちていくのは他ゲームと変わらないが、長く維持する方法も用意されている。

細部への配慮を感じるプレイヤー体験

例えば、序盤ではピーターとその親友であるハリー、MJとともに遊園地でプライベートを過ごす姿が描かれますが、この場面もプレイアブルとなっており、遊園地内の各アトラクションも体験させてくれます。こういう体験があるからこそ、その後に続くストーリーがより素晴らしい体験となります。

また前作で不評だったMJの操作シーンもなくすのではなく、しっかりと改善して実装するところも、開発側の拘りが感じられます。

当然ことながらサイドクエストにも状況などに応じたしっかりとしたストーリーが用意されています。

MCUにも登場したミステリオ。本作ではサイドクエストで登場する。
サイドクエストの一つ。ちょっとしたパズルになっている。このクエスト自体が親友であるハリーが設立した研究所に訪れることから始まる。

完成度の高い作品

前作の存在も考えると何か特別新しい体験がといわれるとそういう作品ではありません。
ただし、すべての要素が高次元でプレイヤー体験という部分に特化して実装されており体験して損のない作品なのは間違いありません。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント

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